Maurizio Saliciの「いちじくのフレグランス」

フィレンツェの中心地にあるカッライア橋を渡って２本目の道「Via di Santo Spirito」を入ったところにあるアンティーク家具、雑貨を扱うお店があります。「Maurizio Salici（マウリツィオ・サリーチ）Antiques & Lifestyle」。

オープンしてまだ９ヶ月ほどだというこちらのお店は店主のSalici氏が厳選して収集した味のある貴重なヨーロッパアンティーク家具や雑貨がお店の所狭しと展示されています。

中世のアンティークな香りと共に、お店に入った瞬間に感じるふわっと身体を包み込む甘いフルーティな香り。この香りは何かとSalici氏に聞いたところなんとSalici家で代々受け継がれて来た自家製のフレグランスとの事。彼で３世代目。自家製のイチジクを栽培し、そのエッセンスを抽出したものだそうで市販に売られている一般的なフレグランスよりも香りが凝縮されていて、かつ、嫌みのない心地よい香り。少数生産なので、このお店でしか手に入らないそうです。良い香りの、更にしっかりと残るルームフレグランスを探していたためさっそく購入しました。

素焼きの陶器、木製のオブジェなどにしゅっとひとふきするだけで、部屋の中がフルーティな香りに包まれます。香りも強めなので、数日経ってもずっと良い香りが残ります。天然由来なのでもちろん香水としても使用できるそうです。快適な空間には、心地よいリラックスできる香りも重要。おすすめの１品です。伝統的なアンティークショップというより、白・グレーが基調のおしゃれな舞台装飾品や額縁、照明が多く、よくよく見てみると、なかなか見つける事のできない昔のイタリアの郵便バッグなどもあったりと珍しい貴重なものがセンス良くディスプレイされていて素敵なお店です。